受験シーズンが終わりました。
今年、受験生の保護者にとっては落ち着かない時期の始まりですね。
9月に大学の推薦入試や大学入学共通テストが終わり、
早い受験生は志望校合格で、年内に受験が終わるお家もあれば、
1.2月近畿では高校受験がはじまります。
受験に関係する 国による調査が、数年ぶりに公表されました。
令和3(2021)年度 文部科学省「子供の学習費調査」
2023年12月に文部科学省による調査結果が公表されています。
3年毎に実施される調査ですが、コロナの影響で、久々の調査結果公表です。
当ブログでは、ざっくばらんに記載しますので、
詳しく知りたい方はこちら(文部科学省「子供の学習費調査」)
私も高校受験して、20年程度経過していたので、最近の高校受験のことは疎いです。
調査の結果に対する私見と
親戚に、今年(2022年度中学3年→2023年度高校入試)公立中学3年受験生をもつ
親が居るので、
「中学3年受験生の年間費用はどの程度かかるのか」を聞いてみました。
少しでも、知っておくと、なんらかの準備ができますね。
今回は、公立中学校から、公立高校へ進学する中学3年の親視点で
文科省の調査結果と受験生のリアルな金額はどの程度の差があるのかです。
私立高校の費用は、上記文科省の調査にも記載されていますので、
該当箇所をご確認ください。
お仕事でお忙しいお父さんなら、知らない内容もあるはず
(親戚の話を聞いて、知らなかったこともありました)
私が受験した数十年前の高校受験生時代の、昔とは違いますよ!!
学習費調査結果から見えること(公立中学・公立高校)
2022(R4)年12月に文部科学省のホームページで
3年毎に実施される子供の学習費(1年間の費用がいくらか?)調査結果が公表されました。
この調査は
- 公立、私立の幼稚園,小学校,中学校,高等学校の1年間の費用が掲載
- 調査結果概要にありますが、保護者年収,地域,兄弟の有無により異なる(当然)
- 調査は平均値で、中央値ではない(実際と差があって当然)
- 学習費は ①学校教育費+②学校給食費+③学校外活動費 の合計で(ざっくり言うと)「1年間に子どもにかかった教育費用」です。
- 学校教育費(例.入学時の費用,授業料,施設整備費,PTA会費,通学費(自転車購入含),制服等)
- →「年間経費」ざっくり「学校に支払う年間費用」
- 学校給食費(例.幼稚園,小学校,中学校の給食費,高校は0円で算出,自治体による)
- →「給食費」
- 学校外活動費(家庭教師,通信教育,塾,模擬試験,絵画,PC等)
- →ざっくり「習い事」
こどもの学習費 調査結果は年額で
公立小学校 35万(約2~3万/月)
公立中学校 53万(約4~5万/月)
公立高校 51万(約4~5万/月)
私立中学校 143万(約11~12万/月)
私立高校 105万(約8~9万/月)
公立中学校と公立高校だけをみると
公立中学
学習費53.9万=学校費用(13)+給食(3.8)+習い事(36.9)
公立高校
学習費51.0万=学校費用(30.9)+給食(0)+習い事(20.4)
- 中学と高校の学習費に大差ないのは意外(高校の方が高いと思っていた)
- 習い事は中学の方が高い
- 高校の学校費用は修学支援制度の適用により、異なる(負担軽減)
- 中学~高校まで(習い事有で)公立の場合、学習費年間50万程度が目安
- 進路先が多様なので、単純比較は難しい
中学生・高校生の受験生(3年生)は?
学校外活動費≒習い事のみでいうと
公立中学3年生 49.8万 > 公立高校3年生 26.8万
- 大学受験より、公立高校受験の方が高い?のは(高校生は自学中心?)
- 志望大学、学部、進路の違いにもよる(少ないが就職もある)
- 中学から高校まで50万÷12=4.16万/月 毎月、負担にならないように、早めに準備が必要ですね
知れば知るほど、準備が必要な費用ですね。
でもこの調査は、あっているのか(乖離はどの程度か?)
親戚に聞いてみました。
公立受験生親のリアル年間費用は?
私立を併願し、公立高校を受験中の
リアル受験生親(親戚)からのコメント
(受験生親)
- コロナにより、最近の「学校に支払う費用」は例年と異なる(行事や修学旅行等が縮小傾向にあったので、いつもより少ない
- コロナ支援で自治体から給食費の補助があった(無償化)
- 学習塾の費用は様々
- 学習塾の毎月の費用に加えて、夏季や冬季の講習費が高い!しかも都度テキストが配付されるが、中途で終わる(テキスト代も都度支払いが痛い)
- 子供の進路は、自主性を尊重したいが、「塾は不要!」とは言えない
- 年額にすると大金だが、毎月引き落としなので、給与等で子供手当で、やりくり(しかない)
- 高校受験と入学費用等は中学校の2年生後半から進路相談等で詳しく説明される
とのこと。
公立中学校3年生 2022年度の場合
学習費 57万円
内訳は ①学校費用 7万 ②学校給食費 0 ③学習費50万でした。
親戚の子供が通う進学塾は熱心な方の塾のような気がします。(高め)
結局、文科省の調査(49.8万)と比較すると、親戚の方が高いですが、
文科省の調査も、遠くない(1家庭の聞き取り検証のみですが)
やはり、公立中学、公立高校の学習費目安は 50万円ですね
公立高校受験料と入学金など(とある親戚の場合)目安
親戚が参加した説明会では
<2022年度 関西の私立、府内の公立高校併願の場合>
大阪府の受験費用は?私立受験料 約1~2万(様々)+公立受験料0.2万
大阪府の公立高校 初年度費用は?授業料11.8万※1 + その他 20~30万※2
※1 修学支援制度による。家庭の収入が590-910万円目安なら実質無償。でも10月相殺なので、納める必要あり。 ※2内訳目安(入学金0.5万,保険0.1万,教科書教材費2.6万,制服代5.8万,修学旅行9万,体操服2.4万・・約24万,)
※各当道府県の入試要項や各学校の入試要項で最新情報をご確認ください※
ここでも必要になりますね。目安50くらいですね/年・・。
公立と私立併願の場合(知らなかった)×なら即40万円
修学支援等により、
私立高校専願の方が増加傾向にある今日ですが、
私立高校・公立高校との併願の場合
昔(20年前くらい)は、私立高校の入学金は、
公立高校の合格発表の前に、入学金を収めることが多かったのですが、
(結果、公立に行く場合は、私立高校の入学金を捨てることになっていた)
最近は、3月頃の公立高校発表当日まで、2月頃に合格した私立高校の入学金の
振込を待ってくれます。(念のため、私立高校の入試要項をご確認ください)
公立高校が〇なら→私立高校は行かないので、合格した私立高校の入学金を振り込まない。
公立高校が×なら→私立高校に入学金等を振り込む
ただし、私立高校〇で、公立高校の合格発表までには、
公立高校が×だった場合は、公立高校発表当日の15時ごろまでに納める必要があったので
公立高校が〇か×かわからない、発表の日までに
私立高校の入学金や制服等約40万位を、用意をしておいた(親戚談)とのこと
何かと、準備は必要ですね。
残念ながら×の場合、当日、すぐに40万円をかき集めて振り込むのは難しいですしね。
公立高校の〇の場合は、
合格発表後に入学金0.5万、制服2~3万、教科書代がかかったとのこと
小中学校の時、教科書は無料だったんだと、改めて気づきました。
公立入試も、昔と変わってきています
私も、年齢も年齢だけに昔と一緒はないと思いますが、
私は知りませんでした。
- 昔と違って、併願の場合、私立高校合格後に納める入学金等の締め切りは、公立合格発表同日(15時まで)に設定されていることが多いようです。(=昔と違い、併願者は公立高校の試験結果で、残念だった場合、私立高校にすぐに入金する。)
- 大阪府の公立高校の場合、高校により、学力検査結果と中学校の調査書の評定の比率の設定が異なる。試験:評定=7:3、試験:評定=6:4等
- 調査書は絶対評価で、私の時と違い、私立受験前に提示してくれる?ようです。
まとめ
親戚の話を聞いてみると、
できることは限られますが、調査結果を参考に
進学を応援できるようにコツコツ準備をしていく必要があると実感しました。
文科省の調査も、比較ではなく、よりよく教育を充実させるための
目的で実施された調査ですので、参考まで
(少し)ため息がでました。
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