大学のオープンキャンパスが増える時期になりました。
高校3年生にとっては、志望校や学部を考える大切な時期です。
同時に、多くの高校では、受験生を対象に
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金説明会も行われます。
大学選びでは、学びたい内容や就職実績を見ることはもちろん大切です。
しかし、もう一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、大学卒業までに必要なお金と、奨学金を利用した場合の返済について考えることです。
この記事は、第一種奨学金を実際に借り、35歳頃まで返済した私自身の経験をもとに書いています。
奨学金制度を否定するものではありません。
私自身、奨学金があったからこそ大学へ進学・卒業することができました。
だからこそ、これから利用を考える高校生や保護者の方に、借りる前に知ってほしい事を伝えたいと思います。
※個人的な意見のため、ご了承ください
昨年親戚の子が高校3年生で、今年夏前にJASSO日本学生支援機構の奨学生となりました。
貸与の保証人となり、その経験を踏まえて、記載しています
私が奨学金を借りた理由(1996年日本学生支援機構の時代)
私が大学へ進学する時、親から言われた言葉を今でも覚えています。
「学費がないわけではない。とりあえず、借りておいて損はない。」
親としては、子どもの進学を安心して支えるための考えだったと思います。
当時の私は、その言葉を素直に受け入れ、第一種奨学金(無利子・自宅)を申し込みました。
もちろん、当時は「毎月返済すれば大丈夫だろう」くらいの感覚でした。
しかし、実際に返済が終わったのは35歳頃です。
毎月の返済額は約1万5,000円~2万円でした。
金額だけを見ると、大きく感じないかもしれません。
しかし、社会人になれば、生活費、結婚、住宅費、子育てなど、さまざまな支出があります。
毎月決まった返済が続くことは、決して軽い負担ではありませんでした。
結婚した際には、奨学金という借金があることを(結婚前に)パートナーにも伝えました。

- 申込時は「借金」の感覚全くなし
- 無利子なので、まぁええか。
- 親なので、使い込むことはないだろう
⇒親は奨学金を使わずに(学費が支払できないときに備えて)置いていたらしいホンマかは知らん。
奨学金は「学生本人」の借金
JASSOの奨学金は給付・貸与(利子なし・利子あり)とありますが、
貸与の場合、借りたお金は返す必要があります。
奨学金で一番大切なことは、借りるのは学生本人だということです。
親が「返す予定」と考えていても、
4年までの卒業までの期間
10年後の卒業してから社会人になっているかの、状況は誰にも分かりません。
病気、転職、失業、収入減など、人生には予想できないことがあります。
もちろん、(私の学生時代のように)奨学金がなければ大学へ進学できない家庭もあります。
そのような家庭にとって、奨学金は進学の可能性を広げる大切な制度です。
一方で、「何とかなるだろう」と深く考えずに借りることには注意が必要です。
社会に出た時点で、学生本人が返済義務を負うという現実を理解しておく必要があります。

- 親もどうなるかはわからない。
- 進学率は過去最高になっているくらい、高校から大学に進学する子は多い
- リスクはあることはわかっておく必要がある
- 日本学生支援機構JASSO、大学側も申込手続・返還は「学生本人」というけど、リスクまでしっかり理解できるくらい説明しているのか?
第一種(利子なし)と第二種奨学金(利子あり)の違い
第一種奨学金は無利子です。
一方、第二種奨学金には利息があります。
日本学生支援機構(JASSO)が公表している2026年6月貸与終了者の第二種奨学金貸与利率は、
- 利率固定方式:年2.922%
- 利率見直し方式:年1.900%
となっています。
数年前と比べると金利水準は上昇しています。
第二種奨学金は、卒業時点の利率を基準に固定方式または利率見直し方式を選択する仕組みです。
そのため、申し込み時点で最終的な返済条件が完全に決まっているわけではありません。
奨学金でも、2種(利子あり)利率がめっちゃ高い!!
参考:
日本学生支援機構(JASSO)

18歳で金利や返済を理解する難しさ「無理でしょ」
私は住宅ローンなどを経験しているため、
金利が1%違うだけでも、支払総額に大きな差が出ることを実感しています。
しかし、高校3年生の18歳に、
「金利1.9%」
「固定金利」
「変動金利」
と言われても、その重みを具体的にイメージすることは簡単ではないと思います。
社会人になり、ローンや生活費を経験して初めて、
金利や毎月の支払いの重さを実感する人も多いのではないでしょうか。
奨学金の申請は制度上、学生本人が理解して行うことになっています。
その考え方は理解しています。
しかし、18歳で数百万円の借金を背負う判断をすることは、決して簡単ではありません。
だからこそ、申請するのは子ども本人であっても、
保護者も奨学金制度について理解し、一緒に考えることが必要だと思います。
「借りられるから借りる」のではなく、
- 卒業後はいくら返済するのか
- 何年間返済が続くのか
- 家計として無理がないのか
親子で確認してから申し込むことが大切です。

- 親戚の甥っ子、姪っ子も解ってないだろな
- 奨学金2種を借りる人は特に慎重に
大学関係者から聞いた話
大学関係者からも、奨学金については同じような課題を感じるという話を聞きます。
奨学金は多くの学生を支える大切な制度です。
一方で、入学時には「借りられる制度」として考えていても、
卒業後には「返済する制度」になります。
大学へ入学する前から、返済まで含めて考える機会が必要なのだと思います。

- 申込前や採用時に説明会を行っているが、時間が限られているので、資料を渡す。
- 手続きや説明はリンクやQR付きのネットに掲載されているが、本当に(学生が)理解できていると思えない。
- 手続きは学生が大学の窓口やネットを通じて、本人が行うが、どれくらい(利子付きの場合)返還が大変かはわかってない(と思うので、親も子供と一緒に理解が必要)
私の身近な家庭の奨学金への考え方
私の姪も第一種奨学金に採用されています。
しかし、学費が準備できなかったわけではありません。
親戚(親)は大学4年間の学費を入学前に、ある程度準備(貯金)でき、
(口座を別にして)大学費の学費引き落とし口座に準備できていたようです。
それでも第一種奨学金を申し込んだ理由は、
「将来、親に何が起こるか分からないから」
という考えでした。
万が一に備えるための保険という意味です。
(お世話になる前にできる限り、一括)返済する予定のようですが、
兄弟もいるため、将来その通りになる保証はありません。
だからこそ、借りる以上は返すという覚悟を持っています。
親戚の親は、第二種奨学金は「絶対に借りない」という考えでした。
利息のある借金を子どもに背負わせることへのリスクを考えた結果です。
この話を聞き、奨学金は「借りるか、借りないか」だけではなく、
「どのような考えで利用するか」が大切だと感じました。
奨学金を借りない場合、教育費はいくら必要なのか
奨学金を利用しない場合、必要な教育費は大学や学部によって大きく変わります。
文部科学省の調査では、私立大学(学部)の初年度納付金平均は約150万円となっています。
単純計算では、4年間で600万円程度になります。
ただし、国公立か私立か、自宅通学か一人暮らしか、文系か理系かによって必要額は変わります。
また修学支援制度を利用できる家庭の場合、費用を抑えることができます。
参考:文部科学省「私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果」
私立大学等の令和7年度入学者に係る学生納付金等調査結果について:文部科学省
「300万円~500万円あれば十分」と単純には言えません。
しかし、教育費としてある程度準備しておくこと、
奨学金を利用する場合でも借入額を抑えることは大切だと思います。
準備するつもりで用意しているが、それが難しいのが現状です!!
JASSO2種奨学金(利子あり)借りる前に見てほしい動画
2種利子あり奨学金を借りる必要があるご家庭や
とりあえず2種奨学金を借りておくご家庭もあると思います。
大学関係者に聞くと、不明点がある場合は
「(大学関係者より)仕事上、JASSOのホームページを見てください」と言ってますが
高校3年生で奨学金を検討しているお子さん(生徒さん)や保護者の方には
ぶっちゃけ↓この2つの動画サイトは参考になります

- JASSOのHPより解りやすい動画もあります(サツダイ奨学金担当・脱税理士スガワラくん)
- 【2026】大学で奨学金を申し込みたい!「日本学生支援機構」の貸与・給付、多子世帯の大学無償化もここから!
- https://youtu.be/g4SIfDlh0gg?si=cMq3N4uzN_JdhIgZ
サツダイは奨学金の概要も解りやすくおススメ!
脱税理士スガワラくんは、刺激が強めですが、ぶっちゃけトークされています。
最後に|奨学金は借りる前に家族みんなで考える
私は奨学金制度を否定していません。
実際に私自身が利用し、大学へ進学できました。
ただ、今振り返ると、
「借りておいて損はない」ではなく、
「借りるなら、返済まで考えて判断する」
ことが大切だったと感じます。
秋には、高校で奨学金説明会があります。
高校生本人だけでなく、ぜひ保護者の方も一緒に参加してください。
大学のオープンキャンパスでは、大学生活の楽しさや学びだけではなく、
「4年間でいくら必要なのか」「卒業後にどれくらい返済するのか」
という現実も確認してほしいと思います。
奨学金は夢を叶えるための制度です。
その夢が卒業後の大きな負担にならないよう、親子で理解し、納得した上で利用してほしいと願っています。
※この記事は、第一種奨学金を実際に返済した経験や、身近な家庭の考え方をもとにした個人的な意見です。奨学金制度の利用を否定するものではありません。

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